IDLは、グループ企業が運営するメディア「GIZMODO」の編集部から依頼を受けてスマートウォッチの様々なケースをプロトタイピングしました。これは、スマートウォッチのカスタマイズ性を見せ、従来の利用方法にとらわれない新しいガジェットとして読者に提案することで、GIZMODOならではのコンテンツを制作することを目的としています。
短期間でのプロトタイプ作成が求められた本プロジェクトでは、実際に作りながら探索するデザインリサーチを実践し、3Dプリントを活用して多様な利用シーンに合わせた3種のカスタマイズケースを作成しました。ユーザーのイマジネーションや「ものづくり」への意欲を喚起し、新たなガジェットとしての可能性を追求しました。
既存のスマートウォッチユーザーの不満やニーズを調査し、それを解決する漸次的なアプローチではなく、今は未だないものを編集者とデザイナーが発想し、具体的なカタチ(プロトタイプ)をつくることを目指します。これにより、
といった幅の広い議論が起こり、さらなる検討を建設的に進めるデザインリサーチの営みの一環として捉えることができます。
かつ、制作したプロトタイプをオンラインメディアの動画コンテンツとしてアウトプットすることで、エンターテインメント性のある“リサーチツール”、すなわち視聴者の反応を得るための資料としても活用できます。
スマートウォッチの多様な機能に基づいた新しい使用法や意味を探求するため、以下のプロセスを実施しました。
このプロセスを通じて、迅速なプロトタイピングとプロダクトデザインの専門知識を活かし、短期間でスマートウォッチの新たな活用方法を提案することができました。
本プロジェクトの成果として、3つのカスタマイズケースを開発しました。
これらのプロトタイプを通じて、スマートウォッチのカスタマイズ性やデザインの多様性を強調するだけでなく、短期間でのプロトタイプ制作を実現し、クライアントの要望に応えることができました。また、ユーザーに新しい体験価値を提案し、「ものづくり」への意識を刺激することで、スマートウォッチをより身近で多機能なデバイスとして再定義することに成功しました。
「作る」という行為を通じて、曖昧だった考えや漠然としたモヤモヤが次第にクリアになり、新たな問いや発見に繋がることがあります。
私たちはこのプロセスを「Making & Meaning」と呼び、商品やサービスの開発をご支援する際の重要な価値観として掲げながら、日々クライアントをサポートしています。
作る対象は多岐にわたりますが、今回ご紹介した事例や以下の事例のように、実際の製作や検証も可能です。
関連事例:
SOAPRISE!
Ubiquitous Green Energy
「Making & Meaning」にご興味のある方は、ぜひ私たちと一緒にアイデアを具現化し、世の中に新たな価値を提案していきましょう。
Project Supervisor:野坂 洋
Design Engineer:阿部 俊介
Design Engineer:IDList Alumni
Making and Meaning
https://idl.infobahn.co.jp/service-papers/making-and-meaning