TOA World Showcase 2021

ドイツ・ベルリンで生まれたテックカンファレンス「Tech Open Air(以下TOA)」から派生し、東京や米国、中東、南アフリカなど、世界各地のイノベーション・ハブをつなげるべく実施されているのが「TOAワールド・ツアー(TOA World Tour)」です。2021年は初の完全オンラインで、日本発のイノベーションを発信すべく「TOA ワールド・ショーケース(TOA World Showcase)」として開催。IDLとインフォバーングラフィックレコーディング部では、2021年2月に行われたTOA ワールド・ショーケースのビジュアライズの企画と実施を担当しました。

 

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Issue

TOAでは、将来性のある新たな才能との出会いや、分野を超え広く考えていくことが重要視されています。コロナ禍の中でオンラインカンファレンスを行うにあたり、現場で得られていた熱量や迫力、インタラクティブ性などを、どのようにオンラインで表現できるかがカギでした。

 

Designing the heat of the scene

どうすればさまざまな場所からオンラインで参加いただく方々とともに熱を生み出せるのか、単なる聴講者ではなく主体的に参加するための態度変容を起こすビジュアライズのあり方とはどのようなものかを意識し、ツールや実施方法を選定、設計していきました。
今回、利用したのは2つの手法です。

  1. 場でさまざまな登壇者がアウトプットしている様子を、オンラインホワイトボードツール「Miro」を利用したリアル・タイム・ドキュメンテーション(主に文章を中心として、場を可視化する手法)によって表現。
  2. 上記とともに、グラフィックレコーディング(主に図やイラストを中心として、場を可視化・活性化する手法)を活用し、イベントのハイライトを共有。継続的な議論や関係性づくりによって、TOAが重視する持続可能性のあるイノベーションの創出に寄与。

 

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Outputs

2021年2月15日〜16日の2日間にわたってオンラインで行われたTOA ワールド・ショーケースには、およそ500名の参加者が集まりました。
日本全国、そして世界からも登壇者が集まった各セッションをリアル・タイム・ドキュメンテーションによって、議論を構造化していきました。また、同時進行でグラフィックレコーディングを実施し、リアルタイムでセッションを閲覧できない人にもわかりやすくセッション内容を共有。

 

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リアル・タイム・ドキュメンテーション、グラフィックレコーディングともに、セッションごとや全てのセッション終了後に行われた質疑応答タイムや振り返りセッションのタイミングでそのまま画面に映して活用されました。
Day1/2共通で設けられたMiroのボード上には、最大100名の参加者が同時ログインし、多くの質問や感想が寄せられました。またセッションに寄せられた質問に対し、登壇者がコメントを寄せるなど、オンラインでもインタラクティブなイベント体験を提供することができました。

 

Credit
Project Management  川田智子  岩﨑祐貴
<Day1>
Real Time Documentation  川田智子
Graphic Recording  岩﨑祐貴  秋山実穂  岸田祐佳  阿部俊介  大塚小容子(NULL DESIGN)*
<
Day2>
Real Time Documentation  岩﨑祐貴
Graphic Recording  田中圭子  秋山実穂  川田智子  畑明日香
* 外部パートナー External partner