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背景

Design as R&D

新規事業や新規の製品・サービスの開発において、今敷かれているレールの上で「今、ここにある」ものを改善していこうとする発想だけでは行き詰りが生じています。そこで、新しいレールを敷設する作業から始め、「まだ、どこにもない」ものを発見しようとする新価値探索が要請されています。

どこに、どのような新しいレールを敷くことができるのか。IDLではその為の余白探しを「Design as R&D」と称しています。それは、企業が行う研究開発の一部にデザインの営みをも組み込むことです。事業や製品サービスの開発対象とその意味を中長期的なスパンで熟議し、深化させるプロ グラムであり、Proof of Vision(PoV)、Proof of Concept(PoC)、Proof of Business(PoB)の3つのステージから構成されています。

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概要

Design as R&Dの具体的実践手段として提案するプログラムがCritical Story Making(以下、CSM)です。新規事業や新規の製品・サー ビスの開発にあたり、過去の延長線上になく、過去の文脈とは切り離 された新しい視点を探索する手段を提供します。

このプログラムは、多くの人が慣れ親しんでいる「文章を書く」とい う創作行為に根ざしています。仮説として考えているアイデアを文字 に落とし込む作業を通じて、その仮説そのものを批判的に捉え直すこ とを支援します。これから始めようとする新規事業の出発点探として、 またはビジョンづくりのプロセスとして、ユニークな文脈、切り口を 生み出します。

対象となる人

‒ 新規事業や新規の製品・サービスを企画している方
‒ ストーリーメイキング手法に興味のある方

プログラムの特徴

Reframing the Original Issue

CSMの最大の目標は、批判的思考を用いたライティングの実践により、 初期仮説のリフレーミングを図り、その“質”を上げることです。CSM を通じて次に控えるPoCに向けた正しい道筋を描き、今後中長期にわたって持続的に向き合うべき本質的な対象を発見します。

初期仮説は思いつきでも構いません。確からしさすら要りません。CSM の実践を通して、初期仮説に対して善悪の観点、内的外的影響、長所短所など、想像できうる様々な視点を加味しながら初期仮説を表現する物語を具体的に描写して頂きます。この一連の創作行為を通して、IDLが考える批判的な姿勢に必要な想像力、構成力、具象力をふんだんに使い、 自らの初期仮説に批判的に向き合って頂きます。

想像力

物語の登場人物や時代背景、 物語上の欲求など世界観を想像する。

構成力

起点と結末のある物語に落とし込み、 文脈を生む。

具象力

詳細を描き、周辺(環境や感情)を 書き込むことで物語を進化させる。

プログラム内容

1. 全4回のオンラインワークショップセッション

2. プロット作成、ストーリー作成 (オプション:セッション時間外での個別メンタリング)

3. 多層的な批判的姿勢の獲得。個人で熟考する時間、チームワークで熟議する時間を確保

Step1:仮説設定

プロジェクトで扱う仮説(ビジョン、コンセプト)を設定する。

Step2-3:基本設計+プロット作成

物語の登場人物や時代背景、物語上の欲求など世界観を想像する。

三幕構成を用いて起点と結末のある物語を構造化し文脈の構成要素を列挙する。※オプション対応箇所

Point

  • 想像力
  • 構成力

Step4-5:プロット共有+ストーリー作成

プロットを共有して、ストーリーの具象化に向けて自身の論点と異なる視点や自身の論点を助長する視点を吸収する。

プロットに基づき、場面・出来事の詳細を描く。周辺(環境、感情)を批判的に書き込むことで仮説の 妥当性・受容性を熟考する。※オプション対応

Point

  • 具象力

Step6:ストーリー共有/仮説更新

思索の過程が落とし込まれたストーリーを再度見直し、初期仮説の再解釈・再定義を行い、PoCに向けた 論点の整理を行う。

期間

1〜2ヶ月

参考価格

250万円〜

サンプルアウトプット

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